コラム ② 「怒りとイライラ」
東洋医学をしていると、今の症状を起こしている原因はなんなのかを深く追求するクセがついてきます。
感情の変化というのは病気を引き起こす原因となります。
感情を制するものは人生を制する、と言われます。
私も強くそう思います。
怒りとイライラは似ているようで違います。
怒りの対象は相手です。
イライラの対象は自分です。
怒りは自尊心や価値観を酷く傷つけられたり、愛する人を傷つけられたりした時に出てきます。
自分という存在を脅かされた時とも言い換えられます。
怒りはものすごいエネルギーを持っています。
スーパーサイヤ人も怒りで覚醒しました。
きっと人間に備わった装置だと思います。
使い方を誤ると怪我をします。
それが証拠に怒りは数分しか持ちません。10分も怒りが続いたら体がもたないのです。
怒りを感じたら過ぎ去るのを「待つ」のが1番いいです。
怒りに任せて不用意な発言をしたり、暴力を振るったりすれば後で必ず後悔します。
怒りは人間の本能なので発生を止める事は出来ません。
一方でイライラの対象は自分です。
イライラは自分の思い通りにいかない時や出来ない時に出てきます。
また他人に迷惑をかけてしまった時にも出てきます。
エネルギーは小さく、そのため長く続きます。そして溜まります。
病気の原因となるのは怒りよりイライラだと思います。
溜まるものは体に良くないのです。
イライラはコントロールできます。
相手にいい意味で期待しない事です。
相手をコントロールする事は絶対に出来ません。
メカニズムを知るとイライラしなくなります。
感情をコントロールする方法は誰も教えてくれません。
そして筋トレと同様に訓練が必要です。
予防医学の観点からも非常に重要です。