茂木健一郎さんの『脳が変わる生き方』を読みました。
心が動いたフレーズを紹介したいと思います。
現在の脳科学では、人間の脳は、われわれが思っている以上に、利他的にできているということがわかってきています。中略。ドーパミンという報酬物質は、他人のために何かをしているときにも分泌されるのです。 p44
情けは人のためならず。私のためでした。
大事なことは、敢えて言わない p55
大事な事とは欠点も含めてという事です。「それを言っちゃお終いよ」です。本当に人間関係がお終いになってしまいます。思ってしまうのは自由ですが言葉に出さないという事です。子供の欠点も言わないようにしようと思います。ついつい理想を求めて子供には欠点を指摘してしまいますが、よくよく考えたら意味がありません。人の欠点を指摘するときは、自分も傷つく覚悟で言わないといけませんね。
「学歴制度は親の敵でござる」 p87
茂木さん、いきなり武士になってしまいました。私は学歴制度で育ち、恩恵を受けている身です。否定をすることはできません。学歴は身分に関係なく手に入れることができるものでした。努力と出世がセットになっていたころはよかったのかもしれません。茂木さんが言いたいことは人と比べず、「学ぶ事そのもの」を楽しみなさいという事なのだと思います。
自分がどういうユニークな長所を持っているかを見つけられるのは、本当に難しい。私は、教育とは、それを見いだす過程だと思っています。p109
自分の子供の長所を探すことは本当に楽しい。短所の方が目に付くけど、短所は自分にそっくりだと気づいたときに急に愛おしくなりました。「俺とお前(息子)は一緒じゃないか。仲良くやろうぜ」ってな感じに。
アメリカで詳細な研究が行われ…性格形成における親の影響は2割 p26
少な!プロテスタント圏と儒教圏の違いか?日本人はもっと影響受けてそうだけど。。。「詳細な研究」だから正しいのだろう。
どんな見え方をする人でも、その背後に何があるかわからない。p131
人によって見せる顔が違うのは当たり前だと気づいたのは最近でした。人によって態度を変えることができるのは、人間力が高い人だと感心できるようになりました。
脳は本当に決まりきったことは嫌い p173
明日も明後日も同じ毎日。鬱になります。不確実性を楽しみトラブルを楽しむ生き方ができると楽しそうです。明日どうなるかわからないからこそ人生は楽しい。旅が楽しいのは不確実性が入っているからかも。ドーパミンを出してやりましょう。
何か書くことが分かっていて書くわけではない。書いたらそのときはじめて、自分の考えていることがわかる。脳は、そういうふうにできている。とにかく、出力してみろということです。 p183
ブログを書く衝動はこれか!脳はそういふうにできているから。
自分の人格を、ある種の作品として磨く。このことさえ心がけていれば、人間は、本当に心楽しいと思います。 p223
一番最後に書いてあります。たぶん茂木さんが一番言いたい事ではないでしょうか。孔子も仏陀もキリストも人格者としては最高傑作です。人格は磨き成長することができる。これは希望ですね。誰にでもできます。
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利他って奥深いんですね
孔子といえば道徳。いじめ、なくならない問題。