漢方医の日記

平凡な毎日をいかに楽しく過ごすか。本の紹介を中心に、学び・健康・東洋医学・ライフスタイルなど色々。漢方大好きおじさんのブログ。

コラム⑯ 子供を観察して、発見したこと 

ぼくには小学生と保育園の2人の子どもがいます。

 

子供は遊ぶことが大好きです。

ふと、子供の遊びについて考えてみました。

 

子供には「遊ぶ」という概念がないように感じます。

本能の赴くままに、好きなことをしているように見えます。

 

大人と子供の遊び方の違いを発見しました。

 

子供の遊び・興味には

① 同じことを何回もする

② 時間の概念がない

③ 目的がない

④ 大人には無意味と思えることを全力でやる

⑤ 利益を考えていない

 

観察という言葉が適切かどうかはわかりませんが、

一歩ひいて子供たちを見てみると大人たちとは全く異なる価値概念で生きていると思うようになりました。

 

子供たちの価値概念を理解すると、

不思議と子供の行動の意味が分かりイライラしなくなりました。

 

同じ絵本をひたすら読まされる

ぼろぼろになるまで同じ本を読む

同じアニメを繰り返し見ている

同じゲームを繰り返ししようと誘われる

 

きっと「おもしろい」という気持ちだけで動いているのでしょう。

大人なら「時は金なり」という格言があるように、時間を大切にします。

時間の概念がない彼らは、「時は金なり?」になっているのでしょう。

過去も未来も概念がないように思います。

「今」を「全力で」生きています。

 

マインドフルネスです。

 

私たちが子供の時は自然とマインドフルネスができていたんですね。

発見でした。

いつから、できなくなってしまったのでしょう。

 

学校の時間割でしょうか・・・。

 

彼らには時間の概念がありません。

「24時間はどんな人にも平等に与えられている」と言われますが

ぼくは嘘だと思います。

 

楽しいことをしているときは時間があっという間に過ぎていきます。

ぼくは文章を書いている時や読書している時は時間があっという間に過ぎます。

 

時間は自分の「感じ方」の違いではないかと思います。

根本的には「時間は存在しない」のだと思います。

時間は「概念」です。

 

おそらく5歳児が持っている感性が、個人としては正しい気がします。

ただ、5歳児の感性では人類の発展はありません。

社会性という意味では、5歳児のままではいけません。

 

5歳児はほかの5歳児と「目的」や「目標」を共有できるでしょうか。

たぶんできません。

「目的」や「目標」という概念がないからです。

 

そう考えてくると、

「時間」「目的」「目標」「利益」といった概念は大人から教えられるものです。

 

そういった概念がない彼らと、一緒に過ごすことを楽しんでみようと思います。