74冊目はハンス・ロスリングさん著、上杉周作/関美和さん訳
「FACT FULLNESS」 です。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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衝撃本でした。
「衝撃本」とは、
自分の間違いに気づかされたり、
倫理・価値観を大きく揺さぶられたり、
読み終わった後に興奮が続いたり、
その後の人生を大きく変えてしまうきっかけになったりする本です。
私の造語です。
表紙に
「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」とあります。
私はデータが好きで、数字には強いと自分で思っています。
数学や統計は大好きです。
著者は公衆衛生を学び・実践されている医師です。
13個の質問が本書に載っています。
その一つに「Q 世界の平均寿命は?」とあります。
私は50歳くらいかな?と思っていました。
実は70歳でした。
乳幼児死亡率も、貧困も世界的には減ってきているのです。
データは
国連や国際団体が持っており、無料で見ることができます。
もう一つ「Q 世界の1歳児の中でなんらかの病気に対して予防接種を受けている割合は?」とあります。
私は20%くらいかな?と思っていました。
実は80%です。
世界に対して、まったく理解できていないという事がわかりました。
世界はデータ的には全体的には「良い方向」へ向かっているのです。
私たちがイメージしているアフリカやアジアはきっと20年前でストップしています。
知らなくても恥ずかしがることはありません。
ノーベル賞受賞者も大手投資銀行幹部み皆同じように間違うようです。
なぜ間違うのか?
本書では「思い込み」に注目しています。
心理学で言えばバイアスと言えます。
10個の「思い込み」に焦点をあて、説明しています。
本書を読み終えて、世界の見え方が変わりました。
メディア情報との付き合い方も考え直しました。
日常生活にもデータを正しく理解するという事を応用したいと思います。
事実に基づいて行動すると心が穏やかになるといいます。
余計な心配や不安、恐怖を感じなくてよいからです。
まずは我が家の消費支出データを正確に集めてみようと思います。