28冊目は沢木耕太郎さんの「深夜特急1」-香港・マカオ- 新潮文庫です。
5日間 香港とマカオに行ってきました。その時に読みました。
読むのは5回目くらいになります。
「深夜特急」は旅人なら必ず聞いたことがある本だと思います。
日本中の旅人への影響力は計り知れません。
大沢たかおさん主演で、紀行ドラマにもなっています。
20年前に私が心は旅人で生きていこうと考えたきっかけになった本です。
そこに書いてある場所に行き、そこにかいてある乗り物にのり、そこに書いてある事をする。今回の旅のテーマです。
沢木耕太郎さんは27歳の時にデリーからロンドンまで乗り合いバスで旅をします。
1970年代です。
1HK$が60円と書いてあります。今は1HK$が13円です。
香港とマカオにはその前に寄ります。
東京からデリーへの直行便がありますが途中2か所に立ち寄ることができる(追加料金なしで、ストップ・オーバー)ということをきき、香港とバンコクを選びます。
沢木さんの旅スタイルが山口文憲さんの対談に載っていました。
地図はもたず、現地で人に聞きながら行くようです。
そこで出会いが生まれ、「何か」が起きます。
宿につき、両替をしていなかった事に気づいたり、マカオで朝までカジノをしたり。
行き当たりばったりを地で行っています。自分は怖くてできません。
私は地図を頭に入れてから行くタイプです。
今回の旅は「話しかける」事を大切にしました。
「話しかける事」はタダです。しかし、その見返りは「絶大」です。
言葉は覚えられるし、聞き取れるようになるし、心が温かくなります。
沢木さんの観察眼とストーリー展開、文章力に何度読んでも引き込まれます。
こんな旅をしたいと思わせてくれます。
沢木耕太郎さんありがとう、です。