72冊目は新城拓也さん著、「超・開業力」です。
新城さんは1971年生まれで神戸で在宅医療クリニックを開業されています。
在宅医療クリニックを開業されている私の先輩から勧められて読みました。
新城さんの診療スタイルは「小商い」です。
1日最大8人です。多くの診療報酬を求めなければやっていけます。
一人ひとりに時間をしっかり使うというスタイルです。
開業資金も1000万程度です。
看護師は雇わず、訪問看護ステーションとの連携で対応しています。
本の作りも非常にシンプルです。
目次
1.開業するまで
2.開業準備
3.開業後 です。
時系列で書いてあり、具体的な金額も書いてあります。
赤裸々に自分と医局との関係や性格、葛藤、悩みを書いています。
共感できる所が多くありました。
一人が好きなところや体力に自信がないところです。
開業されたのは40歳頃です。
開業をした理由は
「燃え尽き症候群になった」からです。
大変、共感できました。
新城さんが言っている燃え尽き症候群は身体も精神もぼろぼろになるというものではありません。
その職場で、100%やり切ったという感覚です。
その職場にいることで、自分の成長がこれ以上難しいのではないか。
という感覚です。
私は40前ですがとても同感します。
このまましていても「ペラペラ」な人生になるのではないか、という感覚です。
今まで10の力でできていた事が5の力でできるようになりました。
もっと自分の力を生かせる、場所があるのではないかと強く考えるようになったのです。
新城さんもそんな気持ちで開業されたようです。
毎日の時間は自分で決める、作り出した時間をどう過ごし、どう使うかは自分次第という言葉にもグッときました。
自分も「小商い」スタイルが合っていると思います。
売り上げはさほどいかないでしょう。
漢方診療も「小商い」スタイルです。
1人に時間がかかります。
他のドクターの診療スタイルを勉強できます。
良書を紹介してくれた先輩にも感謝です。