東洋医学を専門として、職場を変わり8か月がたちました。
煎じ薬を多く使っています。
煎じ薬は生薬を組み合わせてコトコト30分から40分ほど煮てお茶みたいにして飲むやり方です。
薬局や病院で出される粉の薬はエキス剤といい、抽出液を乾燥粉末にしたものです。
煎じ薬とエキス剤では効果が違います。
病院勤務の時は、煎じ薬を使う事はありませんでしたのでその違いを知る由もありません。
漢方薬は効かない、効果に時間がかかると思われている方はおそらく使い方が間違っているのだと思います。
漢方薬は効きます。即効性もあります。
漢方薬って何をしているのだろう?
おそらく「自然の状態を作り出している」のではないかと思います。
お腹がいっぱいになれば、ほっとする。
甘いものを食べれば、疲れがとれる。
深呼吸をすれば、体が楽になる。
お風呂に入れば、ぐっすり眠れる。
温めれば気持ちがいい。
そのような状態を漢方薬で作り出します。
特に胃腸に働く薬が多いです。
胃腸をホッとした状態にして、ストレスを緩和する。
ストレスを取り除く事はできませんが、
ストレスをコントロールすることはできます。
ストレスを感じていると、「正しい判断」ができなくなります。
「正しい判断」をするためには体調がいい必要があります。
漢方薬は肉体に直接働きかけます。
ずっと不眠に悩んでいた方が、1回の煎じ薬で眠れるようになったときは
私が一番びっくりしました。
甘いものをどうしても食べてしまうという方がいました。
体力の回復を早める漢方を出したところ、甘いものをコントロールできるようになりました。
食べすぎはだめですよ、といってもなんの効果もありません。
食べすぎる原因にアプローチして、薬で治していく。
漢方医学はこれができます。
楽しいですね。