吉松隆さんの「調性で読み解くクラシック」を読んで。
吉松隆さんは作曲家です。
娘がYAMAHAでエレクトーンを習っており、ハ長調やト長調、ヘ長調というものが出てきます。
自分は音楽的センスはないと思っていますが、音楽理論は好きです。
現代音楽(クラシック、ジャズ、ロック、ポップスなど)がどのようにして出来てきたのか、
どう音楽は始まったのかといったところから書いてあります。
ハ長調を発見するまでの歴史は大変面白く、感動しました。
なぜ、まず初めに習うのがハ長調の曲なのか?
人類が初めに発見したハーモニーだからです。
人類が誕生して、音にハーモニーがあることに気づきました。
心地よく聴こえるには科学的な訳がありました。
それを、文字おこし(五線譜に書く)できるようになって数百年。
私たちは、生まれた時から様々な音楽を楽しめていますが、
それはとても贅沢な事なのだと気づかされます。
先人たちの音楽理論の発見と工夫のおかげです。
娘が習っているYAMAHAでは、ハ長調→ト長調→ハ長調→イ短調、カデンツなど
と、音楽の歴史を辿るように教えてもらっていることにも気づきました。
感性も大事にしたいですが、理論を知ることで音楽がさらに楽しくなります。