92冊目は今中健二さんの「「胃のむくみ」をとると健康になる」です。
今中さんは中国で中医師の免許をとった方です。
中医学は陰陽五行論といって人体の機能を五臓六腑で分類します。
その中でも特に「胃」に着目して、健康を考えています。
私も東洋医学を学んでいるので、大変内容には共感できるところがあります。
非常にわかりやすく、説明をされています。
本書のポイントは3つあると思います
① 現代人は取りすぎている(水分を含めて)
② 湿気と熱が一緒になると様々な症状を引き起こす
③ 自然治癒力を邪魔しない
です。
① 現代人は取りすぎている
健康にいいというものを色々と摂取しようとします。
水の飲みすぎもその一つです。
汗をほとんどかかない現代人が毎日2L も水分をとる必要があるでしょうか?
② 湿気と熱が一緒になると様々な症状を引き起こす
胃は消化する臓器であり、熱を持っています。
もし、胃にむくみがあると熱くなった胃袋は蒸されて、水蒸気は上昇します。
人体には経絡があるため、湿もその経絡にそって全身をめぐります。
そこで湿熱といった中医学でいう病理物質が悪さをするというのです。
食後にあたまがぼーっとなる例を説明されており、なるほどと納得しました。
③ 自然治癒力を邪魔しない
人体には自然治癒力があり、発熱や下痢、嘔吐を起こします。
3日間の発熱や下痢は病気ではない、といいます。
その期間は人体がデトックスをしている時間です。
食欲がなくなるのもそのためです。
私もこの意見にはすごく賛成です。
中医学の考えで、とても分かりやすく病気の発生メカニズムを説明されています。
メカニズムだけではなく、対処法もあります。
中医学に興味がある方は是非。