漢方医の日記

平凡な毎日をいかに楽しく過ごすか。本の紹介を中心に、学び・健康・東洋医学・ライフスタイルなど色々。漢方大好きおじさんのブログ。

コラム⑮ 話すことはタダだが、見返りは大きい

昨年9月に香港旅をしました。

その時に得た学びで最も大きかったのが、「話すのはタダだが、見返りは大きい」です

 

その気づきに至った過程を書いてみたいと思います。

 

香港旅に行ったときに、たまたま子供の英語の先生が香港旅行をしている事を知りました。

 

SNSで連絡をとり、半日香港を案内してもらいました。

 

英語の先生ですので、もちろん英語がペラペラです。

感心したのが、その旅行スタイルです。

 

とにかく話しかけまくります。

露天商に、「ガイドブックにあるマッサージ屋はどこですか?」と聞いています。

 

また路上でアラブ人らしき人に話しかけられました。

時計を売りつけようとしているのです。

「時計を見ていかないか?」と。

 

普通なら、無視します。

しかし、「いくらするのか?」「また戻ってくるからその時に見ます」と

 

会話を楽しんでいるのです。

 

ふと気づきました。

こうやって旅を丸ごと楽しめばいいのだと。

 

ついつい、話している内容が通じなかったらどうしようとか

無視されたらやだなとか

 

余分な事を考えてしまいます。

ガイドブックの地図を頼りにもくもくと歩く事になります。

 

その先生と別れたあと、考えを変えました。

通じなくてもいいので、とにかく会話を楽しんでみようと。

むしろ旅の目的を「話しかける事」にしてみようかと思いました。

 

私は中国語を勉強しており、HSK3級レベルです。

「この商品はきれいですね」

「これください」

「写真とっていいですか」とか。

 

精神的ブロックを外せば、こんなにいい中国語学習はありません。

相手も返事を返してきます。

分からなくても、「謝謝」と笑顔で言えばトラブルになることはありません。

失礼な言葉さえ使わなければ、どんどん話したらその分自分は学習できます。

 

初期投資0でリターンが必ずプラスであることに気づいたのです。

こんな投資商品はありません。

 

その考えを持ってから、日本での行動も変わりました。

失礼な言葉は絶対に使う事はせず、どんどん話しかければいいのです。

分からないことがあれば、説明してもらいます。

 

最後に「ありがとう」といえば相手も気を悪くすることはありません。

会話から得る情報は貴重です。

 

今年は息子と2人で香港旅行に行こうと思っています。

どんどん中国語で話しかけて、「父親の姿勢」を見せたいと思っています。

息子がそこから何か学んでくれたら、うれしいです。