63冊目はリンダ・グラットン/アンドリュー・スコットの
「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」です。
目から鱗でした。
今後の人生設計を変えてくれる本です。
この本を読んだ人と読んでいない人では人生の深みに絶対に差がでます。
出会わなかった事に恐怖すら感じます。
現代は超高齢社会を迎えていますが、未来はもっと高齢化が進みます。
年々人類の寿命も健康寿命も伸びています。
今年生まれた子供の50%が亡くなる年齢は105歳です。
2人に1人は105歳まで生きるという時代が来ます。
その時に考えないといけないことは、どう老後を過ごすかということです。
老後という言葉もふさわしくないかもしれません。
現在の60歳と20年前の60歳を比べると、明らかに現在の60歳の方の方が若いです。
生活習慣病への意識が高まり、健康産業が生まれました。
20年後の未来の60歳は現在の60歳よりも若いと考えられます。
本書では3人の仮想人物を登場させます。
1945年生まれのジャック
1971年生まれのジミー
1998年生まれのジェーン です。
どういった一生を迎える(仕事や老後)かを3人のシナリオで説明します。
ジャックの一生はわかりやすいです。
現代の社会システムなので、理解できます。
学校に行き、就職・結婚・出産し、定年まで勤めあげ退職。年金も豊富にあり何も心配することなしに、10年ほどで死亡。
しかしジミーとジェーンは違います。制度はそのままですが社会は変化しています。
もしジミーがジャックと同じルートをたどると、退職したときには体力も知力も充実。無理やり社会から退場させられます。
しかし年金は少なく、自己資金で生活をしないといけません。寿命は延びているのに生きている価値を見出しにくくなり、金銭的にも苦しい。ジャックよりも悲惨です。
現在の無理やり退職させられ組が陥っている状況かもしれません。まだ年金がある分ましとも言えます。
そうならないために、有形資産(お金や不動産)だけではなく、無形資産(やさしい家族、素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康)をためることがより重要となります。
働き方も変わって行きます。なぜなら、テクノロジーが進化することで20代に持っていたスキルも知識もすぐに役立たなくなります。
常に自己投資を行い、魅力ある人材にならないと「いらない人」になってしまいます。
ジェーンの時代には寿命がもっとのび85歳くらいまでは現役で働かないといけないかもしれません。
労働期間が70年くらいもあります。
ジェーンの時代には自分探しの期間(エクスプローラー)、企業して自分の存在価値を売るという仕事(インディペンデント・プロデューサー)、様々な仕事を同時にこなす
やり方(ポートフォリオ・ワーカー)が一般的になっていくかもしれません。
周りを見るとそういった人たちが増えてきているのを感じます。
私も、90歳まで楽しく仕事ができるように人生設計を考えていかないといけないと強く思いました。