59冊目は駒崎弘樹/秋山訓子さんの
「社会をちょっと変えてみた 普通の人が政治を動かした七つの物語」です。
社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語
- 作者: 駒崎弘樹,秋山訓子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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社会を変える、法律を変える、法律を作るという事は一般人には全く関係ない事だと普通は思います。
しかし本書を読むと、社会問題 (保育園問題、障害者問題、性的マイノリティ問題 など)を解決しているのは現場の人たちなんだということがよくわかります。
そして本書にでてくるような人たちが、社会を一歩でも、数ミリでも良い方向に変えている世の中で生きているんだと再確認できました。
身近にある問題に「気づき」、行動に変えていくプロセスを7人の例をとって説明しています。
そしてそこにかかわる人々(官僚・政治家・自治体職員)とどう接していたかも書いてあります。
話せば分かってもらえるし、まったくつてがなくても熱意が伝われば話をきいてもらえるものなんだという事もわかりました。
自分たちの方が、役所や政治家と距離をとっているのかもしれません。
もし政治家と話し、パーティー券の購入や次期選挙での応援を頼まれたらその政治家とは早々に付き合いをやめたほうがいいという助言は面白かったです。
社会運動家の中にはそれを本職としている人もいて、過激な人もいると思います。
しかし、ほとんどは一般社会にいて、その中で問題点を見つけ、数ミリでも社会を良くしようとされる方の努力でじわっと世の中が変わっていっているのだとわかる本でした。
社会や政治の味方が変わる本でした。