56冊目は梅田悟司さんの「捨て猫に拾われた男」です。
犬派だった著者が、捨て猫を飼う事になります。
猫の行動を観察し、人生訓に落とし込んでいくという展開です。
ジャンルとしては自己啓発に近いです。
幸運をもたらすように猫は「大吉」と名づけられました。
犬と猫の性格の違いを表現した格言がある。
犬はこう考える
「人間はえさをくれて、撫でて愛してくれる。彼らはきっと神に違いない。」
猫はこう考える
「人間はえさをくれて、撫でて愛してくれる。私は神に違いない。」
犬は従順で、猫は従順ではないといわれる。
たしかにこう思っていれば従順ではないかもしれない。
飽きもせず猫じゃらしでずっと遊ぶ。そんなところから著者が気づいた格言。
「この世の中に楽しいことなど存在しない。楽しめるかどうかで、楽しいか否かが決まる」
というもの。
なんとなくわかる気がします。
何でも、集中してとりくむと楽しいものです。
楽しいことがないかなぁと探すことは間違っているという事です。
そうじをしていると、途中から楽しくなり止まらなくなる経験はみなさんあるのではないでしょうか?
もっときれいにしたい
もっとはやくきれいにしたい
あそこが片付いたら、こっちも片づけたい
掃除をしているうちに、次の欲がでてきます。
ただし、一生懸命するという条件付きです。
そして自分からするという事です。
人から言われてすることほどストレスな事はありません。
猫との生活の中から、いろいろな人生訓を見出していきます。
200ページくらいで文字も少ないのですぐに読めます。