45冊目は村上世彰さんの「生涯投資家」です。
村上さんはニッポン放送株買収劇でインサイダー取引を行い逮捕され、実刑を受けた方です。
テレビで見る村上さんは、やんちゃ坊主のように見えました。
私は大学生でしたが、その時に投資家という仕事がある事を知りました。
メディアから流れる村上さんのイメージは決していいものではありませんでした。
「あの」村上さんが本を出版され、そこに載っている写真が過去とは似つかない、
かっこいいおじさんになっていました。
どういう思いで投資家になったのか、投資家として何を変えていきたかったのかが綴ってあります。
もちろんニッポン放送株インサイダー取引の事も書いてあります。
株式上場するといことはどういう事なのか。
会社(上場している)は株主のものであるという事はようやく日本でも受け入れられはじめているのではないかと思います。
株主になにも言われたくないのであれば、上場しなければいいのです。
企業価値に比べ、株価が低い企業が沢山あるといいます。
内部留保し、成長分野へ投資しない企業を批判しています。
それなら、株主(投資家)へ還元しなさいといいます。
お金は動いてこそ価値を発揮するのです。
訴えていることはどれも、的を得ています。
最終章の方で村上さんが書いていた言葉が印象的でした。
それは
投資のリターンはお金の場合もあるし、感謝や笑顔というリターンもあると。
投資のイメージが変わりました。
投資をし、人の役に立ち、感謝される。
人としてこんな幸せはないのではないかと思います。
最後の方はちょっと涙が出ました。
是非、読んでみて下さい。意外性たっぷりです。