37冊目は加藤浩晃編集 「医療4.0」です。
今後の医療の未来について30人の医師が語ります。
語る医師の多くは自分でも株式会社を立ち上げたり、アプリを開発したりして社会に対して病院医療以外でも貢献されようとしている方々です。
実は解決すべき課題というのは比較的明確です。
総人口減少、高齢者の増加、医療費の上昇は確定的要素です。
そして、国の視点で見れば健康寿命を延ばし、重大な疾患を未然に防ぎ、働けるうちは働いて最後はぽっくり亡くなる。というのが理想になります。
国の視点で話しましたが、個人の視点から見ても理想的です。
人工知能の役割は生産や流通を情報を通して最適化する事です。
手段の一つにIoTがあります。
最適化するというのがキーワードです。裏を返せば現在、無駄がたくさんあるということです。
医療界での無駄とは何なのでしょうか?
無駄とは言いすぎかもしれませんが、不必要な事は現場にいて実感しています。
「待ち時間」「結果的に受診が必要がない人の受診」「病院でのインフルエンザ検査」などなど上げればきりがありません。
患者さんはいつくるか分からないので、常にたくさんのスタッフを常駐させないといけません。人件費の無駄です。
AIがそこを最適化していくというのが未来でしょう。
一家に一台、AIドクターが置かれる日が近いのではないかと思っています。
病院に行くか、救急車を使うかをAIが判断する。できると思います。
医師として、そういう世界になったときにどのような社会的価値を提供できるかを今から考えていかないといけないと思います。