31冊目は今泉忠明監修 高橋書店出版 「続々ざんねんな生き物事典」です。
今や「ざんねんな生き物事典」シリーズはベストセラーです。
はじめて知ったのは読売こども新聞です。即アマゾン買いしたのを覚えています。
シリーズ 3つ目です。
どのシリーズも1章にちょこっと進化の話があり、ここが特に興味深いです。
進化は「たまったま」できた突然変異が環境の変化に合わせて生き残ったらしいです。
高いものを取ろうとして首が長くなったのではなく
速く走ろうとして足が長くなったのではないのです。
「努力は関係ない!」
「たまったま」
私たち人類も「たまったま」できたのです。
ついにシリーズ3作目にして「人間」が登場します。
頭が大きくてすぐ転んでたまに死ぬ、なんて残念!
目がよすぎて鼻も耳も悪く目が見えなくなったら何もわからなくなる、なんて残念!
2本足で走るのが遅すぎすぐ獲物につかまっちゃう、なんて残念!
毛が無くて寒くて死んじゃう、なんて残念!
人間以外の動物からみたら残念だらけな人間。
でもその短所を克服するために物を作ってきました。
短所は長所でもあります。
たまったまできた生き物たちですので、欠陥だらけ。
だから、おもしろいのです。 哲学書といってもいいでしょう。