漢方医の日記

平凡な毎日をいかに楽しく過ごすか。本の紹介を中心に、学び・健康・東洋医学・ライフスタイルなど色々。漢方大好きおじさんのブログ。

「やりがいのある仕事」という幻想

11冊目は森博嗣さんの「やりがいのある仕事」です。

 

「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)
 

 

本を選ぶとき、①目的なく書店へ行き目についたものを買う、②読みたい本をアマゾンで買う、③人に勧められた本を買う、という方法があります。

今回は①の方法で買いました。新書おすすめコーナーにありました。書店へ行くと流行りや世間の悩み、世間の関心時がわかり面白いのです。

 

本書のタイトルから推測するに、仕事にやりがいをもてないと悩む人が多いのかもしれません。そこにどう答えるのか気になり買いました。

 

仕事に良い悪いがあるわけではなく、仕事でその人の価値が決まるわけではありません。そう思い込んでいるのです。もらっている報酬で仕事の価値が決まるという考え方もあります。しかし、人の価値とはなんの関係もありません。仕事と本人を一体化しすぎているということがメッセージなのではないかと読み解きました。

 

思い込みがよくないんだと思います。理想は他人から与えられるものではなく、やりがいも他人から与えられるものではありません。自分で探すしかないんです。

 

若者の悩み相談の章があります。具体的な処方箋はここには書いてはありません。大枠を示しているのみです。森博嗣さんは答えは自分で探すものというスタンスがあるのだと思います。

 

本とは全く関係ないですが、時々自分が拝聴するyoutube動画で「大愚和尚の一問一答」というものがあります。こちらは悩み相談に具体的な処方箋を示すというスタイルです。どうしても答えがわからない、袋小路に入ってしまい固定観念から抜け出せないという方にはお勧め動画です。